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シリコンラバーキーパッド技術ガイド

導電ゴムキーパッドのPCB接点設計:パターン・表面処理・検証

JASPER Engineering更新日 2026年8月5日15 分で読めます

導電ゴムキーパッドのPCB接点設計を、導電豆の重なり、公差、表面処理、押圧条件、汚染、接点抵抗の検証まで一体で解説します。

Interdigitated PCB contact patterns for a conductive rubber keypad

導電ゴムキーパッドのPCB接点設計では、基板パターン、導電豆(カーボンピル)の寸法、最悪位置ずれ、表面処理、実装時の押圧力、汚染、入力回路を一つの接点系として決めます。 2つのネットが、許容されるすべての位置ずれで導電豆の保証重なり領域に入り、量産相当の組立品が所定の荷重・ストロークで電気的合否を満たすことが要点です。本稿は低エネルギー信号用接点の設計指針であり、導電豆を電力スイッチとして定格化したり、寿命を一律に定めたり、完成機器の検証を代替したりするものではありません。


1. 銅パターンを描く前に接点スタックを定義する

導電ゴムキーは、常時開のモーメンタリスイッチです。シリコンゴムのスカート部が変位と復帰力を生み、導電豆がPCB上の分離した2導体を短絡し、筐体が各部品を位置決め・支持し、入力回路が閉成を有効と判定します。SparkFunのリング接点構造は、中央LEDを囲む導電リングが2つの導体を橋絡する一例です。この構造は動作原理を示しますが、すべての製品に使える共通フットプリントではありません。

操作荷重
→ ベゼルまたは筐体ストッパー
→ 成形キートップ、スカート、押し子
→ 導電豆
→ 自由間隙と管理されたオーバートラベル
→ 2つの絶縁ネット上のPCB表面処理
→ PCB/FPC、支持体、スキャン入力

導電ゴムの材料データとスイッチのデータは別物です。ASTM D991-89(2026)とISO 1853:2018は、導電ゴム試験片の体積抵抗率を扱います。ASTM B539-20(2026)e1は、集中抵抗と表面皮膜抵抗を説明します。いずれもキーパッドの認証規格ではありません。

JASPERの導電ゴムキーパッドページは、導電豆、接点パターン、表面処理、荷重、組立レビューの担当範囲を示します。キーパッドとPCBを無関係な部品としてリリースすると、重なり量と実装後の接触力に責任を持つ設計者が不在になります。

2. 導電ゴムキーパッドのPCB接点設計は公差スタックから始める

有効パターンは、CAD上の同心状態ではなく、完成した導電豆と最悪の横ずれから決めます。円形の同心包絡を使う場合、次の変数を定義します。

  • D_pill:完成後の導電部最大直径
  • D_pad:露出した2ネット接点パターンの最小有効直径
  • E_xy:成形、導電豆配置、位置決めすきま、筐体とPCBの位置合わせ、アートワーク、キー傾きによる最大半径方向ずれ
  • M_edge:位置ずれの外側に確保する機能余裕

D_pad ≥ D_pill + 2(E_xy + M_edge)

これは保守的な設計計算であり、IPCの式ではありません。組織の公差方針で統計モデルを使用できる根拠がない限り、算術的な最悪値を用います。

PCB接点パターン 適する条件 主な確認点
平行な櫛形パターン 円形または長方形の導電豆 指方向・直交方向のずれ、完成後の線幅/間隙能力
放射状・扇形フィンガー 多方向へずれる円形導電豆 内側の微細形状、表面処理の被覆、中心配線
環状櫛形リング LED、通気孔、開口部を囲むリング導電部 内外径の位置合わせ、回転自由度、リング幅
対向扇形・幅広ランド 方向性のある楕円または特殊接点 両ネットの保証重なり、局所皮膜の影響

Northpointは、電極直径を導電豆直径の1.25:1とする初期値を公開しています。N&Hは、PCB接点寸法をキーパッド接点領域より少なくとも0.5 mm大きくするよう案内しています。どちらも供給者の開始値であり、IPC規則ではありません。上式と実際の公差を計算した後、妥当性を照合するためにだけ使用します。

図面には3つの領域が必要です。許容位置ずれごとの導電豆保証領域、2ネットを含む機能橋絡領域、隣接ネット、ソルダーマスク、凡例、未充填ビア、部品ランド、異物だまりに対する禁止領域です。キーパッド、筐体、PCBの位置決め形状は共通データムで管理します。接点を大きくしても、無管理の組立ずれや、閉成前に当たるハードストップは直せません。

パターンが未確定ならA/Bクーポンで比較する

一度に複数の変数を変えてはいけません。導電豆のロットと形状、D_pad、基材、表面処理、PCB製造ロット、荷重/オーバートラベル、印加条件、治具、前処理を固定し、櫛形、放射状、環状、扇形だけを変えます。基準位置と許容X/Y隅位置を試験し、指定した残渣または粒子の負荷後に繰り返します。合格率だけでなく、キーごとの抵抗分布と瞬断を記録します。表面処理が未確定なら、パターンを一つに固定して表面処理だけを変えます。最終PCBリリース前に、形状、被膜、荷重、汚染のどれが差を生んだか識別できる比較にします。

Carbon pill alignment over an interdigitated PCB contact pattern

3. PCB接点の表面処理は用途条件から選ぶ

「金めっき」だけでは製造仕様になりません。ENIG、ENEPIG、電気めっき工業用金、スクリーン印刷カーボンは工程が異なり、要求すべき証拠も異なります。

接触面 公開資料で確認できる範囲 リリース時の要求
ENIG IPC-4552Bは無電解ニッケル/薄い置換金を扱い、金皮膜が完全な障壁ではないことを示す 購入する規格改訂版を指定し、厚さと腐食の証拠を管理し、実際の導電豆、動作、取扱い、環境で評価する
ENEPIG IPC-4556Aは無電解ニッケル/無電解パラジウム/置換金を扱い、ソフトメンブレンとメタルドーム接点の項目を含む 全層構成を指定し、導電豆との界面を検証する。用途の記載だけで自動承認しない
電気めっき工業用金 ASTM B488-18(2025)は純度、硬さ、厚さ、密着性、健全性を扱い、置換金は対象外 種類、硬さコード、厚さ、下地、選択範囲、気孔/健全性、キーパッド試験を指定する
スクリーン印刷カーボン インクとPCB製造者の規則が硬化、膜、シート抵抗、密着、重なり、位置合わせを決める 承認インクまたは同等品、アートワーク層、工程管理、組立後抵抗試験を指定する
未評価の量産表面 はんだ付け性だけでは接点特性を立証できない 逸脱を記録し、実使用に関係する暴露の前後で組合せ界面を試験する

IPC-4552B、IPC-4556A、ASTM B488-18(2025)は、それぞれの適用範囲内で使います。製造図面に「ENIGハードゴールド」と書いてはいけません。ENIGは置換金であり、ASTM B488は電気めっき工業用金を対象とし、置換皮膜を明示的に除外しています。

印刷カーボンには専用アートワークが必要です。Eurocircuitsは自社工程の最小値として、線幅0.300 mm、カーボン間隔0.400 mm、カーボンと銅の重なり0.200 mm、カーボンとソルダーマスクの重なり0.100 mmを公開しています。これはEurocircuits固有のDFM規則で、他社へ移せる一般限界ではありません。「カーボン」という選択欄だけでは表面処理を指定できないことを示す例です。

リリース前に5点を確定します。発注する層構成、処理範囲、厚さまたは硬化膜の確認方法、取扱い規則、組立後キーパッドの合否試験です。

4. 導電豆、圧縮状態、入力回路を同時に指定する

Abatekの接点データは、接点抵抗を印加荷重の条件付きで示しています。したがって閉接点抵抗は、導電材料だけの物性ではなく、荷重条件を含む組立値です。

証拠の層 参照する方法・資料 単独で管理できること 単独では立証できないこと
導電材料 ASTM D991-89(2026)、ISO 1853:2018 体積抵抗率の測定法と材料比較 導電豆とパッドの界面、スイッチ全体の抵抗
PCB表面処理 IPC-4552B、IPC-4556A、ASTM B488-18(2025) 処理方式、工程要求、皮膜管理 選定した導電豆、荷重、汚染での性能
接触抵抗治具 ASTM B539-20(2026)e1、ASTM B667-97(2024)、IEC 60512-2-1:2002 印加条件、プローブ/リード境界、抵抗測定法 製品寿命、筐体の影響、回路での認識
実装回路 IEC 60947-5-4:2002 + AMD1:2019、Texas Instruments TCA8418 電気領域、しきい値、走査時間、デバウンス、ゴースト対策 機械的重なり、表面処理の安定性、完成品承認

Shin-EtsuのEC-Series技術資料は、導電シリコーンの牌号ごとに体積抵抗率を示し、その値を仕様値ではないと明記しています。材料比較の一次データには使えますが、JASPERの導電豆や、導電豆とPCBを組み合わせた完成スイッチの抵抗値へ転用できません。

R_closed = R_trace A + R_interface A + R_pill + R_interface B + R_trace B + R_fixture

治具抵抗と配線抵抗を含むか明記し、印加条件、測定点、2線式またはKelvin法、荷重またはストローク、保持時間、温度、湿度、前処理を記録します。

DV前の比較用初期値:R_closed ≤200 Ω。宣言した荷重/オーバートラベルと低レベル試験条件で、新品試料に適用する暫定値です。N&Hはカーボンピルの項目に200 Ω未満を掲載していますが、これは供給者資料に基づく比較値であり、業界標準でもJASPERの検証値でもありません。基板リリース前に、実際の導電豆、表面処理、荷重範囲、回路解析、前処理後データから承認値へ置き換えます。

アクティブLow入力では、次式で回路余裕を確認できます。

V_low = V_supply × (R_closed + R_series) / (R_pull-up + R_closed + R_series)

最悪条件のV_lowは、ノイズ余裕を含めて保証Low入力しきい値未満でなければなりません。電源とプルアップの公差、漏れ電流、ハーネス抵抗、走査デューティ、温度、許容ドリフトを含めます。マトリクス走査では、行/列タイミング、デバウンス、同時押し規則、ゴーストも必要です。

IEC 60512-2-1:2002はミリボルトレベルのコネクタ試験法を、IEC 60947-5-4:2002 + AMD1:2019は低エネルギー接点の評価を扱います。いずれも調整した治具の参考にはできますが、シリコンゴムキーパッドを認証するものではありません。ASTM B667もプローブと接続境界の参考であり、完成キーパッド仕様ではありません。初回閉成位置、測定オーバートラベル、ハードストップ公差、中央/端押し、導電豆形状、開放時の挙動を同じ計画に定義します。

5. 汚染耐性を試験条件として定義する

汚染耐性とは、導電豆、パターン、表面処理、荷重を定義した組合せが、指定した暴露後にも電気的合否を満たすことです。櫛歯の本数、金色の外観、導電豆直径だけから推定できません。

残渣、油、粉じん、水分、表面変化
→ 安定した導通点が減る
→ 界面抵抗が上昇または断続する
→ スキャン回路が論理しきい値を検出できない
→ 未入力、二重入力、荷重依存の応答になる

ASTM B539-20(2026)e1は、静止接点抵抗に含まれる集中抵抗と表面皮膜抵抗を説明しますが、カーボンピルキーパッドの汚染限界を一律に定めません。

管理する侵入経路は4つです。PCB工程残渣、成形・取扱い・接着剤・潤滑剤から移る皮膜、ベゼル・通気部・キーパッド端から入る異物、実使用時の液体・洗浄剤・粒子・湿気・保管条件です。

IPC-TM-650 2.3.28Bは、イオンクロマトグラフィーで特定の抽出性イオン残渣を測定できます。ただし、局所パッドに油、離型剤、他の有機皮膜がないことまでは証明しません。工程データを、組立後の抵抗、チャタリング、漏れ、機能走査と組み合わせます。IPC-1601Aは別に、プリント基板の取扱いにおける汚染防止を扱います。

Shin-Etsuは、特定グレードKE-2017-50-A/Bに残る低分子シロキサンが揮発し、電気接点へ影響し得ると注意しています。これは当該材料の選定・管理事項であり、すべてのキーパッドに同じ問題がある証拠でも、単一の後硬化条件で解決できる証拠でもありません。

汎用洗浄溶剤を一律に指定してはいけません。導電豆、シリコンゴム、カーボンインク、表面処理、印字、接着剤、筐体との適合性を確認してから、実際の汚染物で完成スタックを負荷します。

6. 電気・環境承認マトリクスを作る

室温で中央を押す導通確認だけでは設計検証になりません。試験前に、試料数、厳しさ、時間、通電状態、回復条件、合否値を定義します。

ゲート 管理条件 残す記録
アートワーク/表面処理レビュー データム、接点層、マスク、表面処理、PCB製造クーポン 完成形状、位置合わせ、表面処理証拠、改訂
初期電気マップ 量産相当スタック、印加条件、荷重/オーバートラベル、中央・端押し キー別閉接点抵抗、漏れ、瞬断、治具ID
荷重-ストローク-抵抗 閉成からストッパーまで低速で押し、その後に解放 閉成ストローク、抵抗-ストローク、復帰、ヒステリシス
XY公差/回路走査 許容ずれ、電源コーナー、行列タイミング、複数キー 未入力/誤入力、V_low余裕、チャタリング、ゴースト経路
残渣負荷 指定した工程残渣、油、粉じん、洗浄剤、取扱い状態 表面証拠、抵抗、漏れ、断続事象
高温高湿 選定した定常またはサイクル湿度、通電状態、回復 電気・機械ドリフト、外観状態
温度/液体 使用プロファイル、実液体、接触/拭取り/すすぎ方法 温度下閉成、膨潤/粘着、表面処理・印字損傷、回復
繰返し/分解観察 速度、ストローク、荷重、負荷、デューティ、中間測定 個体別抵抗、荷重/ストローク分布、摩耗・皮膜・データム所見

IEC 60068-2-78:2025は、結露を伴わない定常高温高湿を扱います。IEC 60068-2-14:2023とIEC 60068-2-74:1999は、温度変化と液体汚染の試験群です。規格は製品固有の厳しさを選びません。

合否基準には、最大抵抗、許容ドリフト、漏れ/開放挙動、荷重・ストローク範囲、デバウンス前提、端押し規則、回復、故障処置を含めます。ロット平均だけでなく、個体別の生値と暴露前後の対応値を保存します。

追跡可能な承認記録を残す

各試料を、キーパッドロット、導電豆材料改訂、金型/工具改訂、PCBロットと製造者、表面処理工程、筐体改訂、組立予圧、ファームウェアビルド、治具ID、計測器ID、校正状態、作業者、試験日に結び付けます。各前処理段階では、同じ単位と測定点で、初期値、必要に応じた暴露中値、回復値、最終値を残します。

報告書には、使用した試験法の正確な改訂版を記します。ASTM F1578-24はメンブレンスイッチの接点閉成を扱うため、成形ゴムキーパッドへは、プロジェクトで承認した調整法として明示して使います。ISO 16750-4:2023は道路車両案件だけが対象です。IEC 60068-2-78:2025、IEC 60068-2-30:2025、IEC 60068-2-14:2023、IEC 60068-2-74:1999は環境試験群ですが、厳しさはプロジェクトが選びます。変更した試験法を規格準拠とみなさず、すべての逸脱を記録し、電気異常値を荷重-ストローク波形、スキャン波形、分解写真に結び付けます。

JASPERの試験・検証計画は、この設計パッケージに対応する品質ページです。供給者にかかわらず、部品検査だけで完成機器を承認することはできません。

7. 症状から接点不良を切り分ける

結合したスタックの変更は一項目ずつ行います。症状は根本原因ではありません。

症状 競合する原因 原因を分ける確認
1キーだけ閉成しない 導電豆欠落、ネット断線、位置ずれ、パッド上のマスク、ストローク不足 良品PCB/キーパッドとの入替え、ネット導通、重ね図、荷重-ストローク-抵抗波形
強く押したときだけ動作 閉成が遅い、ストッパーが早い、表面皮膜、導電豆ずれ、回路限界が厳しい 清掃前の管理ストローク掃引、中央押しと端押しの比較
中央は合格、端押しは不合格 キー傾き、弱いデータム、橋絡領域不足、ベゼル/基板たわみ 公差隅条件の組立品、重ね図を使った低速斜め押し
湿気・液体で断続 皮膜、漏れ、腐食、膨潤、液だまり 暴露前/中/後の対データ、管理回復後の分解観察
二重入力・未入力 チャタリング、短時間断線、走査タイミング、デバウンス、ゴースト、V_low不足 荷重/ストロークと同期したオシロスコープ/ロジック波形
複数キーが同時にドリフト 共通の表面処理、洗浄、材料ロット、予圧、コネクタ、治具誤差 ロット相関、共通ネット、基準抵抗、キーパッド/PCB入替え
繰返し後に抵抗上昇 皮膜成長、摩耗/転写、荷重低下、データムずれ、スカート損傷 個体別の中間測定後、パッドと導電豆を観察

清掃で症状が変わっても、皮膜の発生経路を証明したことにはなりません。先に証拠を採取し、識別試験で原因を絞ってから、形状、表面処理、材料、ハードストップ、回路、ファームウェア、工程を是正します。

8. 櫛形PCB接点が適さない条件

円形の導電豆に櫛形PCB接点を組み合わせる方式は、重なり余裕を確保できない場合や、別の電気領域が必要な場合には最適ではありません。

  • 中央LEDまたは開口部がある: 環状導電部とリングパターンを使うか、光路を移します。
  • 選定したカーボンピルの評価済み分布より低い抵抗が必要: 評価済み低抵抗導電豆、金属接点、メタルドーム、個別スイッチを検討します。それぞれに荷重、電流、寿命条件があります。
  • 電力または安全指令を切り替える: 負荷、突入電流、故障、冗長性、安全機能に定格を持つ部品と構成を使います。信号用接点から電力・安全定格を推定しません。
  • 薄い印刷インターフェースが必要: 成形マットとリジッドPCBよりメンブレンスイッチが適する場合があります。JASPERのメンブレンキーパッドとシリコンキーパッドの比較を参照してください。
  • 可動接点を使わない: 静電容量方式を検討できますが、手袋、水、EMC、誤検出、触覚、安全性はシステムで検証します。

産業、車載、船舶、屋外、医療用途はいずれも条件付きです。車載部品には案件環境と変更管理、船舶・屋外機器には筐体試験が必要です。医療機器では、部品製造と、完成機器のユーザビリティ、洗浄、電気安全、リスク管理、規制申請、承認を分けます。

9. リリース資料と初品承認チェックリスト

共通データム、回路状態、合否判定の改訂をそろえ、一つの接点インターフェース資料としてリリースします。

資料要素 必須内容
キーパッド 2D/3D形状、材料、導電部の種類・形状・寸法・公差、荷重/ストローク、スカート/押し子、通気、データム
PCB/FPC 2つの接点ネット、寸法、マスク/凡例/ビア禁止領域、表面処理範囲、基板データム、コネクタ/ネットリスト、製造証拠
筐体/スタック 保持、ボス/穴ばめ、支持、自由間隙、初回閉成、オーバートラベル、ハードストップ、部品禁止領域、最悪断面
導電キーパッド回路 電源/走査条件、プル抵抗、しきい値/漏れ、同時押し、デバウンス、ESD界面、故障応答
環境/工程 温度、湿度、粒子、液体/洗浄剤、保管、包装、取扱い、残渣、洗浄制限
承認/変更管理 治具、荷重/ストローク、保持時間、印加条件、測定点、試料、前処理、限界、保存データ形式、再検証トリガー

リリースは5段階で進めます。回路の検出窓を固定し、導電豆図面を固定し、すべての公差隅を重ね合わせ、成形、PCB製造、筐体、電子、組立の担当者で共同DFMを実施し、量産相当試料を承認して対応改訂を固定します。JASPERのPCB/FPC HMIアセンブリページは、この統合範囲に対応します。

導電豆図面より先にフットプリントが決まっている、パッド寸法にデータム重ね図がない、表面処理指示が「金」または「カーボン」だけ、抵抗に荷重・印加・前処理条件がない、閉成前にハードストップへ当たる可能性がある、供給者変更が回帰試験を通らない場合は、リリースを停止します。

JASPERのシリコンキーパッド制御インターフェース事例は関連する工程資料であり、普遍的な性能を示す独立証拠ではありません。

11. PCBアートワークと導電豆形状を送る

PCBリリースまたはキーパッド金型着手前に、PCBアートワークと導電豆形状を、筐体スタック、データム、表面処理、回路しきい値、環境、洗浄工程、合否マトリクスと一つにまとめます。最悪条件の重ね図、未解決の前提、DFM質問、量産相当試験計画への注記を依頼してください。

完全な資料一式は、JASPERの技術レビュー窓口から提出できます。JASPERは候補の一つであり、他の適格な設計・製造チームも同じ証拠基準を適用できます。

技術資料

  • IPC-4552B ENIG Specification
  • IPC-4556A ENEPIG Specification
  • ASTM D991-89(2026)
  • ISO 1853:2018
  • ASTM B539-20(2026)e1
  • ASTM B488-18(2025)
  • ASTM B667-97(2024)
  • IEC 60512-2-1:2002
  • IEC 60947-5-4:2002 + AMD1:2019
  • IPC-TM-650 2.3.28B
  • IPC-1601A
  • IEC 60068-2-78:2025
  • ASTM F1578-24
  • ISO 16750-4:2023
  • IEC 60068-2-30:2025
  • 企業資料(プレーンテキスト):SparkFun Button Pad Hookup Guide、Northpoint PCB Contact Design Guide、N&H Silicone Rubber Keypad Design Guide、Eurocircuits Carbon Contacts Design Guide、Abatek Contact Pill Data、Texas Instruments TCA8418、Shin-Etsu EC-Series Conductive Silicone Rubber Technical Data、Shin-Etsu KE-2017-50-A/B

よくある質問

円形の導電豆には、どのPCB接点パターンが適していますか?

最初に評価しやすいのは櫛形パターンですが、常に最適な形状ではありません。許容されるすべての位置ずれと端押しで、2つのネットが導電豆の保証領域内に残る必要があります。キー傾き、中央禁止領域、汚染、重なり不足が判断要因なら、櫛形、放射状、環状のクーポンを比較します。

シリコンゴムキーパッドのPCBパッドは、導電豆よりどれだけ大きくしますか?

完成後の導電豆最大寸法に、最悪の半径方向ずれと必要な橋絡余裕の2倍を加えて決めます。Northpointの1.25倍とN&Hの0.5 mmは供給者の開始値で、IPC規則ではありません。成形、PCB、筐体、組立の実公差から寸法をリリースします。

導電ゴム接点のENIGとハードゴールドは同じですか?

同じではありません。IPC-4552BのENIGは、無電解ニッケル上に薄い置換金を形成します。ASTM B488は電気めっき工業用金の純度、硬さ、厚さ、密着性、健全性を扱い、置換金を除外します。どちらを選んでも、導電豆、荷重、摩耗、汚染、前処理後抵抗の検証が必要です。

導電キーパッド回路の閉接点抵抗は何Ωまで許容できますか?

電源、プル抵抗、漏れ、直列抵抗、タイミング、環境の最悪条件で、保証論理余裕を維持できる最大抵抗を採用します。本稿の≤200 Ωは、出典のあるDV前比較用初期値にすぎません。規格値でもJASPERの検証値でもないため、基板リリース前に実プロジェクトの値へ置き換えます。

接点抵抗はどのように測定しますか?

量産相当部品を用い、宣言した荷重/オーバートラベル、保持時間、印加条件、測定点、温度、前処理で、ネット間の全経路を測定します。IEC 60512-2-1は測定法の参考にできます。ロット平均だけでなく、キー別分布と瞬断を保存します。

汚染と湿度はどのように試験しますか?

残渣、粉じん、油、洗浄剤、液体、湿度方式、温度、通電状態、時間、回復条件を具体的に指定します。IPC-TM-650は特定のイオン残渣の評価に、IEC 60068-2-78は定常高温高湿の枠組みに使えます。組立後の抵抗、漏れ、チャタリング、走査、外観を再確認します。

カーボンピルで負荷を直接開閉できますか?

選定した接点系が、定常電流、突入電流、侵食、発熱、デューティ、故障に対して明示的に定格化・検証されている場合に限ります。カーボンピルキーは低エネルギー入力に使われることが多いものの、製品群ごとに条件が異なります。検証範囲を超える負荷には、定格スイッチ、リレー、電子インターフェースを使います。

PCB接点設計レビューには、どのファイルが必要ですか?

キーパッド図面と導電豆形状、PCBアートワーク/製造図、筐体断面、データム/公差スタック、回路図と走査条件、表面処理指示、環境/洗浄プロファイル、初期合否マトリクスを送ります。キーパッド、PCB、筐体、ファームウェア、試験計画が別々に変わらないよう、すべてのファイルに改訂を付けます。

技術レビュー

図面と要求仕様の技術レビュー

図面、使用環境、年間数量をお送りください。製造前に構造と検証条件を確認します。

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