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カスタム銘板の見積依頼に必要な情報チェックリスト

JASPER公開日

カスタム銘板の見積依頼(RFQ)チェックリストには、改訂管理された版下、寸法、材質と仕上げ、固定情報と可変情報、貼付・取付面、使用環境、合否判定基準、数量別の見積条件、梱包、希望日程を含めます。量産仕様を想定した初品確認では、版下の改訂ごと、かつ材質・取付構成ごとに5点を用意し、重大な不適合を0件とすることが、発注者側で設定する初期判定基準の一例です。この確認は製作状態を見極めるためのもので、実使用条件に対する適格性評価や、製品固有の表示承認が必要な場合の手続きを代替しません。

機器識別ラベルの記入例

改訂管理された見積依頼資料を一式にまとめる

機器用ラベルの見積りを公平に比較するには、すべての候補サプライヤーに同じ改訂版の資料を渡すことが近道です。製品写真は意図を伝える助けになりますが、購買仕様書には製造・検査・出荷するものと、次回も同じ条件で再製作するものを明記する必要があります。次の項目をRFQの表紙兼チェック表とし、指定する根拠資料を添付してください。

見積依頼項目 発注者が提出・決定する内容 比較可能な見積書に必要な記載
部品識別 OEM部品番号、版下・図面の改訂番号、責任窓口、言語・販売市場ごとの仕様 見積対象の正確な改訂番号と未確定の前提条件
形状・版下 ベクター版下または管理済み原稿、外形寸法と単位、カットライン、R、穴、長穴、基準位置、寸法公差 製造方法、金型・治具、重要寸法、版下準備費
表示する情報 ロゴ、型式、製造者名、定格、警告、記号、言語、色見本、読む方向 印刷・マーキング方式、色校正・承認方法、文字サイズの制約
可変情報 フィールド定義、サンプルレコード、シリアル番号の採番規則、バーコードの種類、格納データ、目視可能な文字、再印刷ルール 可変データ設定費、照合方法、データ処理費の内外
構成 フィルムまたは金属の種類、指定がある場合は正確な材質グレード、厚さ、コーティング、印刷面、仕上げ、保護層、粘着剤または固定具 材料構成の具体名と、別提案の明確な区別
取付対象との接点 機器の材質、塗装、表面の凹凸、曲率、取付位置、くぼみ、固定方法、貼付・組付け工程 適合性に関する確認事項、取付前提、提案する適格性評価
使用条件 屋内・屋外、温度、紫外線、洗浄剤、油、水分、摩耗、振動、要求使用年数 指定された環境に対する根拠資料。条件なしの耐久保証ではないこと
承認・品質 図面公差、重要特性、初品数量、読取・外観検査、適用される表示要求、記録保存 サンプル費、試験、報告書、合否判断の担当、量産管理方法
需要・日程 試作数量、年間見込み、明示した数量別見積条件、希望承認日、分納指示 最低発注数量または最低請求額、各数量の単価、個別の工程日程
梱包・物流 個片・シート・ロールの別、剥離紙と剥がす方向、梱包数量、ロット分離、納入先、輸送条件 梱包の前提、運賃条件、外箱表示、分納追加費
商取引・変更管理 金型・版下・データの所有権、変更管理、見積有効期間、通貨、支払条件、不適合品の処置 段取り費、除外事項、是正方法、改訂変更を承認する権限者

該当しない項目には「該当なし」と記し、その理由も付けてください。空欄をサプライヤーの任意判断にしてはいけません。管理図面、版下マスター、可変データ仕様、筐体の参考資料、サンプル合否判定計画、購買条件は、それぞれファイル名と改訂番号を明確にして区別します。機密性のある生産データは、承認された安全な転送手段で受け渡してください。

機器識別ラベルの記入例

次は発注者が作成する架空の仕様例です。カタログ上の製品性能、実在の発注、提示済み見積りを示すものではありません。「丈夫なシール」という曖昧な依頼ではなく、見積りに使える情報をまとめる例として示します。

見積依頼の記入項目 発注者の記入例
部品・改訂 ID-042、版下 Rev B、抜き図 Rev B
用途・寸法 屋内機器識別ラベル、60 × 30 mm。正確な抜き加工公差は添付図面に記載
想定構成 印刷面を保護したマット調ポリエステルフィルム。粘着剤構成は見積書に明記
貼付面 凹凸のある粉体塗装鋼板製筐体。量産塗装仕様書を添付
使用条件 発注者の設計上の仮定:屋内0~50 °C、定期的な洗剤拭き取り、屋外での意図的な紫外線曝露なし
データ 型式は固定。1枚につき連番シリアル1件とData Matrix 1件。番号の割当ては発注者が管理
見積数量 100個、500個、2,000個を別々の3段階で見積り。年間見込み2,000個
承認・梱包 量産を想定した初品5点。読取・取付確認記録。1シート25個、データロット別に分離

ここで示したフィルム、温度条件、サンプル数、梱包数、数量はこの案件のために選んだ条件であり、業界共通の値ではありません。実際の機器ラベル購買仕様書には、最終製品で承認された定格と判定方法を盛り込む必要があります。

価格比較の前に銘板・ラベルの構成を選ぶ

RFQには、最も安い印刷方法だけでなく、用途に合った構成を指定する必要があります。次に挙げるのは見積対象として明確に区別した5種類で、業界の材質をすべて列挙したものではありません。第一候補を示し、代替案は追加価格を伴う仕様差として扱ってください。構成が異なる以上、価格差を比較できるのは同じ使用条件を満たす場合だけです。

構成案 選定する主な理由 RFQで解決すべき重要事項
裏面印刷・保護型フィルムラベル 透明なポリエステルまたはポリカーボネート越しに固定図柄を見せる 視認面、白色裏打ち、シリアルの別印刷、粘着剤との適合性
表面印刷・保護型フィルムラベル 不透明な基材や、工程後半での可変情報印刷 印刷面保護、コードのコントラスト、拭き取り耐性、剥離ライナーの構成
アルミ銘板 軽量で剛性のある機器識別 合金・調質、厚さ、アルマイトなどの表面処理、切断端面、固定方法
ステンレス銘板 使用環境や保守条件から鋼材が適する剛性銘板 鋼種、腐食環境、マーキング方法、バリ、異種金属接触、固定部品
樹脂ドーム付きブランドラベル 樹脂レンズで盛り上げたブランド表示 ドーム形状、硬化、端部の耐久性、必要な文字表示やコード読取への適性

柔軟なラベルはコストとスペースを抑えられる一方、実際の筐体への接着性は別途設計判断が必要です。剛性のある金属銘板では、材料、切断、マーキング、締結の条件が見積りに影響します。盛り上がったドーム加工は、密集した定格表示や機械読取より外観を重視する用途に向いている場合があります。これらの構成を機能上同等と決めつけないでください。

構成を選ぶ際は、まずJASPERのグラフィックオーバーレイ・銘板製品群をご覧ください。カスタムラベル・銘板は管理された印刷識別と可変データに、金属銘板は指定された剛性の機械取付式プレートに対応する構成です。表面が操作キーや表示窓の位置決めも担う場合は、銘板RFQの範囲を曖昧に拡張せず、グラフィックオーバーレイの要求として分けてください。

シリアル番号とバーコードを管理対象の製造データとして扱う

版下の承認とデータの承認は別です。機器識別では、OEMが各可変フィールドについて、作成、送信、確認、使用、保存の担当者を決める必要があります。製造指示書では、すべての部品に共通する固定文言と、部品ごとに変わるレコードを区別してください。

データ管理台帳には、次の7項目をそれぞれ独立した決定事項として記録します。

  1. フィールドの管理責任:シリアル、型式、ロット、定格、資産IDをどの部署が管理し、誰が修正を承認できるか。
  2. データ形式:CSVなど合意したファイル形式、文字コード、区切り文字、見出し名、ファイル改訂番号。架空の値を使った代表レコードを添付します。
  3. 採番規則:接頭辞、桁数、開始・終了番号の割当て、欠番、工場間の重複防止、廃棄品や再印刷品の扱い。
  4. シンボルの選択:単に「バーコード」ではなく、Code 128、QR Code、Data Matrixなど具体的な種類を指定します。格納内容、モジュール寸法、クワイエットゾーン、位置、目視用代替表示も確認します。
  5. 読取条件:スキャナーの種類、距離、照明、取付後の曲率、合否判定方法。スマートフォンで読み取れたことは、専用検証器による印字品質の証明にはなりません。
  6. 品質記録:一次元シンボルにはISO/IEC 15416:2025、二次元シンボルにはISO/IEC 15415:2024の該当する方法を検討します。品質グレードを必須とするのは、OEMが用途に応じて指定し、検証条件を文書化している場合に限ります。
  7. 例外処理:却下レコード、重複検知、発行済みIDと印刷済みIDの照合、手直しの承認権限、記録保存。

架空のID-042ラベルでデータを試す場合は、ID042001、ID042002、ID042003を3件のダミーレコードとして個別に列挙できます。これらは異なる値の例であり、連続番号の範囲を暗黙に定義・承認するものではありません。可変データ検証、不良品の代替品、データロットの分離に追加費用がかかるか、見積書で確認してください。

安全に関わる電気定格を表示する銘板では、資産管理用ロゴより厳密に情報の管理責任を確認する必要があります。最終製品の責任者が、必須表示文、適用される製品・市場ルール、承認済みのマーキング方法を指定します。UL 969はマーキング・ラベリングシステムを対象としますが、「UL材料」という一般的な説明だけでは、特定の印刷構成、被着体、使用条件が最終製品の要求を満たす証拠にはなりません。

粘着剤だけでなく貼付面と使用環境を指定する

粘着剤は実際の貼付面に合わせて選びます。粉体塗装の組成、塗膜の凹凸、樹脂の表面エネルギー、離型剤、曲面、汚れ、貼付温度はすべて接触状態に影響します。筐体を特定せずに高粘着タイプを記載した見積りと、実際の界面を評価する見積りは、技術的に同等ではありません。

量産筐体の試験片、または仕様を管理した最も近いサンプルを用意してください。洗浄剤、乾燥方法、圧着圧力、温度、貼付後の養生時間、剥がせる必要があるかを記録します。サプライヤーには材料と粘着剤の構成を具体的に示し、試験片および使用環境での確認項目を定義してもらいます。剛性のある銘板では、代わりに穴位置、必要な場合の締付トルク、スペーサー、ワッシャー、絶縁・分離の必要性を指定します。

剥離接着力は、合意したASTM D3330/D3330Mの試験方法と被着体で規定できます。ただし測定値は試験片、表面、剥離角度、養生時間、試験条件に依存します。異なる構成の一般的な剥離数値を比べても、実装後の耐用年数が同じという証拠にはなりません。重要な表示では、接着試験に加え、貼付状態の外観と読取りやすさ、および必要な劣化・薬品曝露の評価を組み合わせてください。

良い兆候:構成材料、被着体、サンプル試験方法が具体的に示されていること。注意すべき兆候:サプライヤーの鋼板試験で剥離値が大きいという理由だけで、粘着剤の置換を提案すること。

同じ図面改訂・数量区分で見積りを比較する

各社に、図面改訂、データ条件、梱包、希望日程をそろえたうえで、100個、500個、2,000個の同じ数量を見積もってもらいます。これは今回の例で発注者が設定した数量区分であり、標準的な商取引の区分ではありません。単価を比べる前に、回答を共通の見積比較表に整理してください。

価格・納期項目 各見積りで記録する内容 区別する理由
100 / 500 / 2,000個の単価 合格・受入済みの1個当たり価格と通貨、有効期間、改訂番号 発注数量の違いによる比較のゆがみを防ぐ
一回限りの金型・段取り費 打抜き型、検査治具、版下変換、サンプル、ファイル準備、所有者 単価以外に隠れた費用を明確にする
可変データ費 初期設定、レコードごとの処理、スキャン、廃棄・再印刷、報告書 「印刷ラベル」に実際のシリアル管理費が含まれない事態を防ぐ
梱包・物流 シート、ロール、保護材、入り数、運賃条件、分納 組立現場に届く状態で比較する
納入までの工程 技術確認、校正、金型、初品、承認、量産、出荷 実作業の所要期間と発注者承認待ちを分ける
根拠・仕様差 指定材質、トレーサビリティ、検査結果、適格性評価、逸脱記録 技術未承認の安価な提案を見分ける

数量をQとしたとき、比較用ロット総額=(合格品単価 × Q)+一時費用+(1個当たり梱包費 × Q)+データ費+輸送費+適用される関税です。初回費用とリピート発注費用は分けてください。再利用できる金型の費用を将来のすべてのロットに重ねて計上してはいけません。輸送費や関税が見積外の場合は、根拠のある金額だけを加算し、不明なら評価未完了とします。

500個の架空の計算例として、両案とも同等の適格性評価をすでに満たすと仮定します。フィルム案Fは1個0.75米ドル、金型180米ドル、データ設定40米ドル、梱包1個0.08米ドルで、輸送費・関税を除き合計635米ドルです。金属案Mは1個1.10米ドル、段取り90米ドル、データ設定50米ドル、梱包1個0.12米ドルで、輸送費・関税を除き合計750米ドルです。これは仮定の数値であり、市場実勢価格でもJASPERの見積価格でもありません。必要な使用環境の適格性評価に金属案だけが合格するなら、安いフィルム案を価格だけで採用することはできません。

「同等材」の提案はすべて見積仕様差として管理する

「同等品」という表現だけでは購入仕様になりません。材質を変更すると、接着性、外観、マーキングの耐久性、コードのコントラスト、納期、金型、再現性が変わるおそれがあります。見積りを受諾する前に署名済みの仕様逸脱一覧を提出してもらってください。その後の購買メールでは改訂管理を代替できません。

変更案 最低限必要な根拠 承認条件
フィルム・金属のグレード 変更前後の材質仕様名、厚さ、仕上げ、構成図 同じ改訂番号について技術部門が機能と外観を承認
粘着剤・剥離ライナー 正確な構成、実際の被着体での試験計画、貼付方法、剥離時の挙動 貼付済み初品と組立工程の双方が合格
インキ・保護膜・マーキング方法 色・コントラスト基準、洗浄・摩耗試験計画、コードがあれば読取根拠 合意した曝露後も必須の文字とコードが読める
カット形状・穴・データ方式・梱包 寸法比較、再印刷・読取管理、梱包試験、取扱いへの影響 図面・データ・梱包の各責任者が変更特性を承認

実際の承認範囲がそのとおりなら、「部品ID-042 Rev Bおよび指定用途に限り承認」と記録します。平滑で清潔な試験片で承認された仕様差を、凹凸のある曲面筐体へ自動的に適用してはいけません。追加試験費を誰が負担するか、条件付き見積りか、どのサンプル改訂版が新しい管理基準になるかも記録します。

良い兆候:代替案ごとに価格が分かれ、履歴を追跡できること。注意すべき兆候:部品番号、根拠、書面承認の手順なしに、材質・粘着剤・仕上げへ「または同等品」と記載されていること。

旧サンプルや写真からの見積りは資料の成熟度で区分する

古い現物や写真は銘板の概算に使えますが、内部の材質、裏面粘着剤、重要寸法、元版下の利用権、必要なマーキング性能まで証明するものではありません。購買担当が概算と量産移行を判断できる見積りを区別できるよう、依頼の成熟度を分類してください。

RFQの成熟度 利用できる資料 見積りの扱いと次に必要なこと
A — 量産承認準備済み 管理図面、版下・データ、材料構成、貼付面、合否基準 技術的な見積基盤が確定。ただしサプライヤーの書面による例外と取引条件は別途考慮
B — 条件付き 寸法入りの旧サンプルと用途は既知。ただし一部の材質やデータ管理が未確定 前提条件を見積書に明記し、金型製作前に測定、材料定義、発注者承認を行う
C — 概算段階 写真、おおよその大きさ、予定数量のみ 実現可能性に関する価格幅または拘束力のない概算。発注書発行や製造前に管理仕様を再作成

リバースエンジニアリングを提案する場合は、発注者が文字、ブランド図案、ラベル設計、保護対象の内容を再製作する権限を持つか確認します。表、端面、裏面、取付位置を撮影し、寸法比較用のスケールと確認できる表示を記録してください。破壊検査、粘着剤の除去、権利保護された図柄の複製には個別の許可が必要です。摩耗したサンプル1個の実測値を、根拠なく製造公差にしてはいけません。

署名付きの合否記録で初品を承認する

初品確認の目的は、机上で印刷面がきれいに見えることではなく、実際の機器上で量産を想定した構成が成立することを示す点にあります。通常の識別ラベルのRFQなら、発注者は版下改訂ごと・構成ごとに5個を初期基準とし、5個すべてで重大な不適合が0件であることを要求できます。5個すべてについて固定表示、寸法、明らかな欠陥を確認し、コードがある場合は5個すべてを読み取ります。そのうえで、案件に必要な機械的、化学的、環境的、および表示システムの適格性評価を追加します。5個という数は計画上の判定基準であり、ロット品質や長期耐久性を統計的に保証するものではありません。

署名付きの合否記録で初品を承認する
比較ガイド。本文に記載した条件に基づいて判断してください。
初品記録の項目 責任者が署名する合否記録
識別 図面、版下、部品表、データファイル改訂、サプライヤーロット、サンプルID
外観 承認済みの色基準と観察照明、視認性、仕上げ、端面、重大な外観欠陥がないこと
形状 図面公差に対する実測寸法、穴・抜き位置、取付方向
データ 固定文言は5/5で正しいこと。指定シリアルの対応は5/5で正しいこと。該当する場合スキャナー読取は5/5。独立した品質グレードは指定時のみ
取付 量産相当筐体に貼付・取付し、5/5で重大な端部浮き、しわ、位置ずれ、気泡、機械的干渉がないこと
曝露 該当時の試験方法名、条件、時間、サンプルID、結果、合意した合否限界
判定 発注者の技術部門とサプライヤー品質担当(SQE)の承認、未解決の仕様逸脱の解消、承認見本、量産承認改訂番号

版下校正、未取付の現物サンプル、取付済み初品、量産検査は証拠として異なる段階です。何を重大不適合とするか明確にしてください。定格表示の欠落、シリアル番号の重複や読取不能、材料違い、必須表示が失われて安全上の問題になることは、単なる見た目の欠点ではありません。初品が不合格の場合は是正処置を行い、新しい基準見本を承認してから再度量産します。

製品固有の恒久的な安全表示については、OEMの認証・適合性責任者が該当するUL 969システムと最終製品の要求を確認しなければなりません。5点の外観・読取記録だけでは適合性を証明できません。

品質責任・日程・梱包条件を発注書に明記する

版下やデータを巡る調整で予定出荷日が知らないうちに後ろ倒しにならないよう、7段階の承認・出荷手順を設けます。

  1. RFQ発行:購買部門が同じ索引付きファイルと数量区分を配布し、技術部門が技術資料の網羅性に責任を持ちます。
  2. 確認事項の解決:サプライヤーが仕様逸脱一覧を返し、技術部門とSQEが価格比較前にすべての変更を判断します。
  3. 商務条件の決定:購買部門が費用の内訳、金型・データ所有権、支払、インコタームズまたは運賃条件、見積有効期間を記録します。
  4. 校正・金型:技術部門が修正版下を承認し、サプライヤーが金型製作または段取りの節目を確認します。
  5. 初品承認:SQEと技術部門が、量産を想定した検査、読取、取付状態の結果に署名します。
  6. 量産承認:サプライヤーが承認済みの構成と改訂を固定し、可変データを管理し、ロットの合否と追跡可能性を明示します。
  7. 出荷・受入れ:外箱に部品、改訂、ロット、数量、および必要に応じて連番やデータ範囲を表示し、受入部門が梱包と不適合対応を確認します。

校正返答までの時間、初品の目標日、承認所要時間、量産開始日、納入予定日はそれぞれ別に示してください。どの段階で納期計算が停止し、どこで発注者の対応が必要かも確認します。継続発注では追加発注の判断条件を定め、金型、版下、承認材料、シリアル番号の割当てを再段取り費なしで流用できるか確認してください。

梱包方法は組立歩留まりに影響します。個片・シート・ロールの別、1梱包当たり数量、剥離ライナーのスリットと剥がす方向、バーコード・データ連番の分離、傷防止、必要な場合の防湿対策、外箱表示を指定します。サンプル承認には実際の納入形態を含めてください。単品として完璧でも、自動組立ラインでは使えない場合があるためです。

発注を承認する前にサプライヤーの根拠を確認する

候補サプライヤーを絞っても、提出資料と見積対象部品が対応付けられなければ意味がありません。一般的な宣伝文句を証拠とせず、リスクに見合った根拠の提出を求めてください。

評価項目 良い兆候 注意すべき兆候
改訂と例外 見積書と校正が同じ管理ファイルを参照し、仕様差が個別に記載されている 改訂番号を示さず写真だけで価格を提示
材料と取付 構成を特定し、実際の筐体試験片での評価計画がある 「工業用」だけで仕様不明の粘着剤
データの完全性 重複、欠番、再印刷、照合の管理方法が明確 破損・重複シリアルの責任者がいない
初品 取付済みサンプル、寸法、読取、判定記録がある 見た目の良い画面上の校正だけ
適合性と曝露 該当するシステム全体と範囲に結び付いた根拠がある 構成との対応がない包括的な認証の主張
日程と費用 金型、サンプル、量産、運賃の前提を分離している 「注文受理」という曖昧な時点から納期を起算
変更と不良 通知・承認の条件、追跡可能性、是正責任が文書化されている 無断の材料変更やロット識別なし

重要なのは誰が最短納期を約束するかではありません。発注者が同じ承認済み識別部品を、仕様を作り直したり無断変更を受け入れたりせずに、量産承認し、受け取り、読み取り、取り付け、再発注できるかです。

よくある質問

カスタム銘板の見積りに最低限必要な情報は何ですか?

部品識別番号、寸法または寸法入り図面、版下または表示文、想定する材質構成、貼付・取付面、使用環境、試作数量と年間数量、希望日程を伝えます。固定表示かシリアル管理付きかも明記してください。少ない情報でも実現可能性の相談はできますが、比較可能な量産向け見積りには、合否基準、梱包、改訂管理、例外条件も必要です。

古い現物や写真から銘板の見積りを依頼できますか?

はい、初期の概算なら可能です。写真では外観とおおよその形状が分かり、正式な権限のもとで提供された現物からは材料構成や取付方法の手掛かりが得られます。ただし、どちらか一方だけでは裏面粘着剤、正確な材質、公差、機械読取データを定義できません。見積りを条件付きまたは概算と明示し、複製権限を確認したうえで、量産承認前に管理図面と合否試験を作成してください。

「同等の粘着剤」という代替提案を購買部門はどう扱うべきですか?

代替品を正確に特定し、別価格で示し、仕様逸脱として記録させます。一般的な粘着剤データだけでなく、実際の筐体材質、塗装、表面の凹凸、貼付工程で比較してください。置換を承認する前に、技術部門が接着、取付、使用環境、必要な再適格性評価を承認する必要があります。承認は特定の部品改訂と用途に限定し、包括的な許可にしてはいけません。

初品の銘板は何個確認すればよいですか?

発注者が設定する実務上の初期基準として、版下の改訂および材質・取付構成ごとに量産相当品5個を用意し、重大な不適合0件とします。5個すべてで固定文言と寸法を確認し、コードがある場合は5個すべてでデータとスキャナー読取を確認します。リスクに応じてサンプル数を増やし、曝露試験や表示システムの適格性評価を別途実施してください。5個の確認だけで生涯耐久性や統計的なロット品質は証明できません。

機器ラベルのRFQにバーコード印字品質グレードは必要ですか?

用途に応じて検証器による判定値が必要な場合に限ります。先にシンボルの種類、格納データ、モジュール寸法、クワイエットゾーン、読取条件、検査責任者を明確にします。ISO/IEC 15416:2025は一次元シンボルの品質、ISO/IEC 15415:2024は二次元シンボルの品質を扱います。数値グレードと検証条件は、実際のOEM要求に基づいて選定してください。スマートフォンで読めたことは代わりになりません。

金型費が異なる2社の見積りはどう比較しますか?

承認済み構成、図面改訂、数量をそろえ、合格品単価に数量を掛けた額へ、金型、段取り、データ準備、梱包、輸送費、必要な関税を加えます。初回ロットと再発注ロットの費用を別々に比較し、再利用可能な金型と版下の所有者も記録します。必要な検査、シリアル管理、梱包が除外されているなら、単価が安くても比較用総額が安いとは限りません。

RFQと発注書にはどのような梱包条件を記載しますか?

個片・シート・ロールの別、1梱包当たり数量、剥離ライナーと剥がす方向、保護用の中紙や袋、ロット・改訂表示、シリアル番号範囲や言語別仕様の分離を指定します。外箱表示、納入先、分納ルールも必要です。梱包は部品の取り出し、読取、取付速度、外観傷に影響するため、承認時のサンプルも予定する納入形態にしてください。

管理された条件で見積依頼を送る

図面、承認済みの表示文と版下、可変データ項目表、材質・寸法の方針、筐体の貼付面、使用環境、梱包、改訂番号、例示した100個・500個・2,000個の数量別見積条件を、索引付きの依頼資料一式にまとめます。サンプルの合否基準を示し、金型費、仕様逸脱、工程日程は分けて回答を求めてください。具体的な案件については、これらの資料と実際の量産承認数量・希望日程を添えてJASPERに見積りを依頼できます。

図面、積層構成、使用条件をご提示ください

JASPERの技術担当が、インターフェース、未解決リスク、見積りに必要な検証項目を確認します。